桜神宮 秋の中祭、滞りなく斎行

令和4年9月17日、古式神道本宮・桜神宮において、秋の中祭が滞りなく執り行われました。このお祭りは「探湯(たんとう)式」を行い、心身を清め五体健康を祈念するお祭りです。「湯立て神事」ともいわれるこの行事は、大きな釜で沸騰させた湯を、修行した神職が気合いと共に全身にかぶり、広大無辺の御神徳を参列者の皆様にお分かちする、都内でも特に珍しい神事です。古くは「くがたち」ともいわれ『日本書紀(応神天皇9年4月条)』などでもその姿を知ることができます。春の大祭の「鎮火式(火の上を歩く神事)」と共に、古式神道の秘術の中の一つとされています。

湯立て神事で使用する大釜