大講義 エイケイ先生の神道 Q&A ①「お盆」
Q、お盆は仏教の行事だと思っていましたが、神道でもお盆は行うのですか?
A、はい、大講義の小林永詣です。「盆」とは仏教固有の行事のように思われがちですが、必ずしもそうではありません。これは正月行事などと同じように、古くから伝わる「日本固有の先祖祭り」の行事なのです。その日本の行事と、仏教でいう先祖供養の行事が長い歴史の中で一緒になり、いつしか盆として習俗化したと言われています。
盆には、亡くなられた方の霊魂(たましい)が家に戻ってくるとされ、元々は旧暦の七月十五日を中心に行われてきましたが、現在では新暦の七月十五日に行う地方と、旧暦の七月十五日に近い八月十五日に行う地方があります。
一般に盆という言葉は、盂蘭盆会(うらぼんえ、梵語ウラバーナの音訳)の略とされていますが、お供え物を載せる容器をかつては盆と呼んだことから、この行事を盆というようになったとの説もあります。いずれにしても盆という行事は日本人にとって、先祖の御霊を祀る意味を持つことから、とても重要視されているのです。
神道では初めてのお盆を迎えるさい、「初盆祭(はつぼんさい)」「新盆祭(にいぼんさい)」「新御霊祭(あらみたままつり)」などと呼び、御霊前を清めて祭詞を奏上します。神道祭典ドットコムではご依頼があれば都下関東近郊どちらでも伺い、経験豊かな神職が真心込めて神事・祭事を執り行います。ご質問などございましたらどうぞお気軽に神道祭典事務局までお問い合わせ下さい。