神葬祭、五十日祭、年祭の御案内
古来、神道では、お亡くなりになられた方はその家の、またお所縁の深い方々の「守り神」になるとされております。神道の形式で行うご葬儀を「神葬祭(しんそうさい)」といい、仏教の葬儀とは違うかたちで弔いの神事を執り行います。神さまになる儀式(お祭り)ですから、仏式のような暗さも無く、雅(みやび)な楽(がく)を奉奏して、しめやかに、厳かに行われます。また仏教では死後の名前として高額な戒名を与えられますが、基本的に神道に戒名は無く、ご生前のお名前がそのまま神さまとしてのお名前になります。最近では葬儀に無宗教を選ぶ方々も多いようですが、高額で難解な仏教の葬儀をやめて、日本人として受け入れ易い神道の葬儀をお選びになる方も増えているようです。
仏教の四十九日にあたるのが神道では「五十日祭」といいます。帰幽後(死後)、十日、二十日、三十日、五十日には節目として丁重な祭を執り行いますが、「五十日祭」を以って喪明け(葬儀に関わる諸祭事が終わる)とし、家の中の祓い清めをし、神棚に貼ってある白紙を取りはずし、平常の生活に戻します。その後は一年、三年、五年、十年と、年祭(ねんさい、仏教でいう法事)を行っていきます。
近頃、「葬儀をしてもらった神職が葬儀業者の連れて来た人なので、どこの神社の人なのか分からない」とか「地元の神社の神職に頼んだら断られた」などの話しをよく聞きます。葬儀社と提携しているため葬儀社を通さないと自由に活動できない神社の存在や「死の穢れ」を嫌う神職が多いことが原因だと思われますが、五十日祭や一年祭などはお御霊(みたま)を祭り上げ、ご家族の無事安全を奉告し、一族のご加護を願う大切なお祭りです。神職が見つからずお困りの際は、わたしたち神道祭典事務局にご依頼いただければ経験豊富な神職が真心を込めてご奉仕させていただきます。都下関東近郊でしたらどこでも伺い神事を執り行います。簡単なご質問、ご相談だけでも結構ですので、是非一度、お問い合わせいただければと存じます。誠心誠意ご対応申し上げます。